■大手ITの社債発行は過去最高、新興勢は巨額損失…「異なる資金調達」で過熱する開発競争
番組ではまず、AI市場に注ぎ込まれるマネーの急膨張と、それに伴う財務リスクの現状が紹介された。
米AI開発企業「アンソロピック」が今年上半期で約12兆7000億円(807億ドル)もの純損失を計上、このうち約720億ドルは転換社債などの評価変動に伴う会計上の費用だった。大手IT企業5社(アマゾン、メタ、マイクロソフトなど)の債券発行額の合計も前年の約17兆円から倍増し、過去最高の約35兆円(2187億ドル)に達している事実が示された。
近畿大学情報学研究所所長・夏野剛氏は、現在のAI開発競争における資金調達構造の特徴について、「AIのビジネスモデルが全く確立していない中で今何が起こっているかといえば、Googleは手元資金でやっている。それに対してOpenAIやアンソロピックは外部調達でやっている。ビジネスモデルができていない状況で、2つの全く異なる資金調達方法で競争しているというのは史上初めてのことだ」と解説した。
さらに夏野氏は、「ここで例えばOpenAIやアンソロピックに何かあったら大クラッシュが起こるが、Googleだけは影響を受けない。AI全体の進化そのものにはあまり影響はないが、経済的、市場的にはものすごいクラッシュが起こる可能性がある」と指摘した。
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