■「1位が落ちて2位が復活する矛盾」 自民党が語る厳格化の狙い
自民党幹事長代理として政治制度改革の取りまとめに関わる井上信治衆院議員は、厳格化を目指す背景として「国民感覚との乖離」を挙げる。「小選挙区で落選した人がなぜ当選するのかという違和感を解消することが一番大きい」と述べ、小選挙区で落選した候補者が比例復活する仕組みについて、国民の納得感を高める必要性を説いた。
さらに井上氏は、引き上げ基準を「6分の1」とする制度上の合理性を説明した。小選挙区で1位になっても6分の1以上の得票がなければ当選できない制度であるため、理論上は「1位が法定得票数(6分の1)に届かず落選し、現行基準である10分の1を取った2位が比例復活できる」という逆転現象が起こり得るという。「1位が落ちて2位が当選するという矛盾を正すためにも、法定得票数と同じ6分の1に合わせるのが筋だ」と制度の整合性を強調した。
■「政治の新陳代謝を弱める」「執行部への忖度招く」…反対派の懸念
