「110万円なんてあっという間」韓国の少子化対策→現金給付より効果が出るのは“公営キッズカフェ”? 保育園の散歩で “お散歩プリ”に映画館や博物館も…慶應大教授が“支出合戦”に警鐘

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■朝届く離乳食デリバリー、安価で利用できる「公営キッズカフェ」

キッズカフェ
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 韓国現地で2歳の男の子を育てる岩本京子氏は、「想像以上に子育てがしやすい」と語る。

 例えば“離乳食”でも、日本では素材から手作りするか長期保存ができる常温のレトルトが主な選択肢だが、韓国では月齢に合わせた手作りで新鮮な離乳食を、毎朝玄関先まで冷蔵で届けてくれるサービスが充実している。

 韓国の離乳食会社「ドクターLeeのロハスミール」では、平日の夜8時までに注文すれば、小児科の専門医らが献立を考えた、韓牛やキヌアなどが入った離乳食が翌朝に届く。価格は送料込みで500〜700円台と手頃だ。同社のイ・ウジン代表は「衛生そして流通過程中に発生するかもしれない安全性に関する部分に最も気をつけている。離乳食を作る、準備する過程は際限なく長引いてしまうところもあるので、多くのお母さん・お父さんたちが実際に子どもと一緒にできる時間を増やして…」と語る。このサービスは約7万人が利用しており、共働き世帯の多い韓国で強い味方になっている。

 また、ソウル市が力を入れているのが公営の「キッズカフェ」だ。PM2.5や厳しい冬の寒さといった外の環境に左右されず、子どもたちが安心して遊べ、親の負担を減らす目的で2022年から設置が進められている。現在、市内に240箇所あり、2030年までに430箇所に増やす計画だ。

 8月にオープンしたソウル市が運営するキッズカフェでは、対象5〜12歳、入場料1人あたり約500円、兄弟がいる場合など市が定める条件に該当する家庭は無料で利用できる。2時間遊べるほか、専門講師のレッスン受講も可能。子ども15人に対し、スタッフ5人が見守る。

 利用客からは「安い費用で安全で快適に利用できるので満足しています。ソウル型キッズカフェがなかった時は、民間キッズカフェを利用して費用がすごくかかりましたが、ソウル市がこのようにソウル型キッズカフェをたくさん作ってくれて、費用の面でもとても節約できていて、子どもたちもとても満足しているのですごく役に立っています」との声が上がる。

 さらにキッズカフェについてのアンケート調査では、利用者の9割近くが「遊ぶ時間が増えた」「経済的負担が減った」と回答している。

 このキッズカフェついて中室氏は、「約110万円の現金給付よりも、こういう公営のキッズカフェを充実させた方が少子化対策としては有効ではないか」と評価。「現金を給付してしまうと“支出合戦”になってしまう。『うちも習い事をさせなきゃ』とどんどん民間の習い事にお金を使ってしまうと、110万円なんてあっという間になくなる。このように政府側が、子どもたちが様々な体験をできる施設を提供してくれれば、親の育児の負担が軽減される。実質的に育児の負担が軽減されることが、少子化の解消につながっていくと思うので、日本もこの取り組みを真似するといいのでは」。

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