「その腕で何ができるんですか」鼻で笑われた日々…腕切断→“最新の義手”で送迎ドライバーに “障害者の働き方”テクノロジーで一変

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■「鼻で笑われた」日々から送迎ドライバーへ

筋電義手ユーザー 森口哲志さん
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 スタジオに登場した森口さんは、身につけた筋電義手で出演者と握手を交わした。1本ずつ指が動き、自然な形で手を握る様子に、出演者からは「めっちゃしっかりつかまれている」「自然な感じで、1本ずつ指が動いている感じがとれる」と驚きの声が上がった。

 森口さんは「握る感覚は生の腕とほとんど一緒だ」と語る。強弱の調整も可能で、「圧力センサー的なものがあり、途中で止まる」と説明する。仕組みについては「“筋電技術”といい、『動かせ』と思ったときに脳から筋肉に生じる微弱な電気信号をセンサーで拾い、モーターに伝えて動かせる。ほとんど直感的な感じだ」と話した。

 しかし事故で腕を失った当初は、苦労の連続だった。「いざ面接に行くと、『もういいです、無理です』と言われることが多かった。『その腕で何ができるんですか』という感じで鼻で笑われた」。当時10歳と5歳の娘を持つ父親でもあり、どうしても働かなければならなかったが、企業側の受け入れは厳しかった。

 転機となったのが、筋電義手との出会いだった。450万〜500万円ほどするが、労災で全額カバーされ、ハンドルを握れるようになったことで、運転免許センターの判断により車を改造せずに運転できるようになった。「その頃は僕が最初だったので、例を作ったかな」と語る。

 現在は、視覚障害のあるマッサージ師の送迎や、補助スタッフとして働いている。「腕を落としたことで最新技術を使え、ポジティブに生きられるようになった」。今後の希望としては「5本の指を自分の意思で動かせること、そして防水防塵機能」を挙げ、「海外ではもう出来上がっているが、日本にはまだ入ってきていない」と語った。

■「個性」ではなく「扱いやすさ」が着目されがちな現状
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