「観る将」という言葉を聞いたことがあるだろうか。まるで野球観戦のようにプロの対局を楽しんだり、棋士を応援したりする、いわゆる“観る将棋ファン”の略称で、ここ10年で急増したと言われている。そんな観る将の実態を探るべく、都内イベントに足を運んだ。
 5月30日、東京・四谷にある「ねこまど将棋教室」で行われたのは、「糸谷哲郎八段、関西若手棋士躍進の秘密を語る!」と題したトークショー。平日の午前10時開始にも関わらず、約20人の観客で満席。うち半数以上が女性客だった。