先日現役を引退した将棋の加藤一二三九段(77)が、最年少棋士・藤井聡太四段(14)が対局中に見せた通称“ひふみんアイ”について「継承してくれてありがとう」と反応した。
6月26日、藤井四段が第30期竜王戦決勝トーナメント1回戦で、歴代最多となる29連勝を達成。対局中、藤井四段が指し手を考える際に視点を変えようと対戦相手側から盤面を見る動きを何度か見せた。これは、加藤九段がしばしば見せたことで知られる動きで、ファンの間では加藤九段のニックネームから“ひふみんアイ”と呼ばれている。
加藤九段は、藤井四段が対局中に立ち上がり増田康宏四段の側から盤面を確認したことを知ると、「聡太、『ひふみんアイ』を継承してくれてありがとう」とツイート。自身が藤井四段のデビュー戦の相手であり、また藤井フィーバーと交差するように現役を引退した縁もあってか、藤井四段をひふみんアイの後継者に指名した。
加藤一二三九段は、引退した6月20日まで現役最高齢棋士として活躍し様々な記録を保持するレジェンド棋士として知られている。14歳7カ月でプロ棋士となっており、当時中学生棋士誕生は史上初だった。藤井四段が2016年に14歳2カ月でプロ入りし、加藤九段の最年少記録を62年ぶりに更新している。
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