将棋の加藤一二三九段(77)が6月30日、東京都渋谷区の将棋会館で引退会見を行った。会見で加藤九段は、タイトル戦の主催者らに感謝の意を表するとともに、長年連れ添った妻に「長年に渡って私とともに魂を燃やし、ともに歩んできてくれた妻に対して、深い感謝の気持ち」とコメントした。
―63年間の現役生活を終えた寂しさは
 棋戦を長年に渡って主催して下さった新聞社の方たち、あるいはその他の棋戦を主催して下さっているスポンサーの方々に、深い深い感謝の念を持っていました。あらためてここに深く心からの謝意を表する次第です。というのも、いくらわれわれが頑張っても、その棋戦を主催して下さる新聞社、報道機関、スポンサーの支援、理解がなければ、はっきり言って成り立たないわけです。棋士たちは、そういった日本の将棋文化を発展させようという意図のもとに、各新聞社の幹部の方々、棋戦を主催して下さっているスポンサーのトップの方々に、感謝しています。