将棋の第88期棋聖戦五番勝負の第3局が7月1日、静岡県沼津市の沼津倶楽部で行われ、挑戦者の斎藤慎太郎七段(24)が羽生善治三冠(46)を下し、五番勝負初勝利を挙げた。
 五番勝負は第1、2局と羽生三冠が勝利し、斎藤七段は後がなかったが、なんとか第4局へと望みをつないだ。斎藤七段は「第4局、第5局と続いていきますので、気を引き締めていきたい」とタイトル戦初勝利にも笑顔は見せなかった。敗れた羽生三冠は「また、新たな気持ちで次の一局を迎えたい」と、淡々としていた。