ともに杯を交わすことで人間関係を深める、いわゆる"飲みニケーション"。「飲む」と「コミュニケーション」を合わせた造語で、高度経済成長期に流行。上司と部下など仕事場での関係を良好にするものとして重要視されてきた、まさに日本企業の"伝統文化"だ。
飲みニケーションは国の命運を左右する場にも登場する。政界随一の酒豪として知られる岸田外務大臣は「日本ならではの飲みニケーションは外交の場においても大変重要な取り組みだ」と語り、ロシアのラブロフ外相と会談した際にはウォッカを飲みながら親交を深めたのだという。