7月16日のKrush後楽園大会で行なわれた、躍進著しい中国チームとの6対6対抗戦は、予想を上回る内容となった。中国トップレベルのメンバーを揃えた「最強軍団」と言われていた中国チーム。実際、その強さは際立っていた。結果から言えば4勝2敗。日本チームは佐野天馬、瑠輝也が勝利しているが(特に中国の主力の1人だったドン・ザーチーをKOした瑠輝也は見事だった)、後半戦では渡部太基、小宮由紀博、卜部弘嵩とキャリアのある選手が次々と敗れる結果になった。

とりわけ目に付いたのは、中国の選手たちのアグレッシブな闘いぶりだ。先鋒として登場したワン・ジュングァンは里見柚己の蹴りを喰らってもまったく下がらずパンチを連打。攻撃力に加え最後まで動きが落ちないスタミナとタフさを見せつけて判定勝ちを収めると、リングサイドで観戦していたK-1王者・武尊に対戦要求。9.18K-1でのタイトル挑戦が決まった。

ティエ・インホァは前Krush -67kg王者の渡部に判定勝利。誰が相手でも真っ向勝負の激闘派・渡部に対し、ティエも正面からねじ伏せるようなファイトを見せる。左フックを何度もヒットさせ、さらにハイキックも繰り出す闘いは、まさにKrushらしいものだった。

セミファイナルでは、小宮がチュー・ジェンリャンに完敗を喫している。豪快なバックスピンキックでダウンを奪われると、その後はクリンチ主体でしのぐのが精一杯の状態に。ほぼ打つ手なしの状態で判定負けとなった。

この時点で中国側が3勝、星を五分に戻すべく大将戦のリングに登場した卜部弘嵩も、ジェン・ジュンフェンの強打の前に持ち味を発揮できず判定負け。右ストレートをヒットされて腰が落ちる場面もあり、終盤はローキックで優位に立ったもののポイントは奪えなかった。

元王者やタイトルマッチ経験者が敗れたという事実は、Krushにとって大きい。武尊との対戦が決まったワンだけでなく、勝った選手にはKrush王座挑戦やK-1参戦の資格があると言える。この対抗戦をきっかけに、K-1、Krushのリングで中国の選手たちがさらに存在感を増しそうだ。

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