AbemaTV「関根勤が語る:Krush ベストバウト」(7月28日(金)21:00~)が放送される。現在となっては、K-1、Krush、Khaos、さらにいうと、トーナメントで未来の才能を発掘する年に一回のK-1甲子園、カレッジといったまるでサッカーの下部組織のような巨大なピラミッド組織となっている新生K-1のシステム。
だが、K-1を頂点にしたピラミッドの中間に位置するKrushが果たしてきた意味は非常に大きい。2008年のスタートから9月18日の後楽園大会で80回を迎えるKrush、その立ち位置や役割を長年「K」のリングを見つめてきた関根勤が選んだベストバウトで辿る。
なかなか心憎いセレクトが揃っている。武尊の大ブレイク前夜の試合「Krush.35」の後藤勝也戦は、「Krush」のコンテンダーから武尊が一皮向け脱皮した瞬殺KO劇だったし、記憶に新しいが今をときめく平本蓮の第4回-63王者決定トーナメントでの原田ヨシキ戦。実はこの試合前まで平本はk-1に参戦して2連敗、心機一転臨んだKrushで、その後の快進撃が始まった。同じ観点で、現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の大雅がK-1での武尊二連敗後の合間に組まれた平塚大士戦での勝利や、野杁 正明がゲーオ・ウィラサクレックに完敗した後のワン・ポンフェイ戦などmその内容もさることながら今成功しているK-1ファイターの活躍の伏線となった試合が選ばれているのが特徴だ。
その他にも、旧K-1の企画、K-1甲子園での活躍から一転企画自体の再出発から復活黎明期をKrushで支えてきたファイターの一人HIROYAや、超攻撃的なスタイルで人気のモハン・ドラゴン、殺るか殺られるかのスタイルで不屈の挑戦を続ける木村“フィリップ”ミノルなど、ストーリー性のある選手たちの瞬殺劇が選ばれている。
K-1を世界に例えるとしたら、Krushは、日本そして近年では中国、タイなども巻き込んだアジアの激戦がみられるトップリーグといったところか。その魅力を凝縮した内容を是非楽しんで欲しい。
photo:Abema格闘チャンネル