中学生棋士・藤井聡太四段(15)が8月24日、公式戦では初となる順位戦A級棋士との対局で敗れ、トップ棋士の壁に跳ね返された。
この日の対局は、第43期棋王戦挑戦者決勝トーナメントの2回戦で、相手は名人戦・順位戦A級、竜王戦1組と2大タイトルで最上位に所属する豊島将之八段(27)。タイトル挑戦3回、トップ棋士がそろう将棋日本シリーズ優勝などを誇る実力者で、5月に行われたイベントでの非公式戦でも豊島八段が快勝していた。
対局は藤井四段が先手だった対局が千日手となり先手・後手を入れ替えて指し直しに。プロ入り後の3敗はすべて後手だったが、この日も後手での敗戦となった。通算成績は42戦して38勝4敗となった。
藤井四段は非公式戦では、今春に放送されたAbemaTV(アベマTV)の対局企画「炎の七番勝負」で深浦康市九段、佐藤康光九段、羽生善治三冠と3人のA級棋士に勝利したことがある。