将棋の第58期王位戦七番勝負の第5局の2日目が8月30日、徳島県徳島市の渭水苑で行われ、挑戦者の菅井竜也七段(25)が羽生善治三冠(46)に勝利、七番勝負の対戦成績を4勝1敗とし悲願の初タイトルを獲得した。王位は羽生三冠が2011年から6期連続で防衛していた。
第1、2局を制していた菅井七段は第3局を落としたものの、第4局でも快勝。第5局の前には「力以上のものが発揮できている」と手応えを口にしていたが、タイトルに王手をかけていた対局でも、勢いそのままに第一人者の羽生三冠を圧倒した。対局後には「1局目に勝てたのが結果としては大きかった。シリーズ通して自分の好きな戦型ができた」と振り返った。