将棋界の“元祖”藤井こと、藤井猛九段(46)が9月2日、29連勝の大記録を達成した中学生棋士の藤井聡太四段(15)の対局を生解説し、9割近い高い勝率に「ちょっとわけてほしい」と話し、視聴者の笑いを誘った。
プロ将棋界では、藤井聡太四段が登場するまで、関係者を含め「藤井」姓の人はいなかったため、将棋で「藤井」と言えば、藤井猛九段のことを指していた。この日は、AbemaTV(アベマTV)の将棋チャンネルで、加古川青流戦の準々決勝を解説。プロデビュー後、通算で38勝5敗、勝率0.8837(いずれも9月2日時点)を記録している藤井聡太四段について「どうなっちゃってるんですかね。すごいですね。ちょっとわけてほしいです」とほほ笑んだ。
この日の対局は藤井聡太四段が敗戦し、プロ5敗目。戦いぶりについて、藤井猛九段は「相当負けず嫌いなんだと思います。38回勝っているとはいえ、きっと1回負けた時はかなり悔しいはず。そこは勝ち続けている人だけのものがある」と話した。
藤井猛九段はビッグタイトルの竜王3期を獲得、独自の戦型「藤井システム」に加え、独特でユーモアあふれる解説ぶりも好評なベテラン棋士として、ファンも非常に多い。
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