中学生棋士・藤井聡太四段(15)が、将棋界の分厚い壁である“羽生世代”相手に金星だ。9月3日に行われた将棋のNHK杯トーナメント2回戦で、永世名人の資格を持つ森内俊之九段(46)に勝利した。NHKが異例の生放送を行った注目の対局で、藤井四段は羽生世代のトップ棋士に、公式戦初対局で初勝利。世代間の戦いが激化する中、藤井四段が大先輩の壁を1つ破った。藤井四段の通算成績は39勝5敗。
羽生世代は、史上初の7大タイトル独占を果たした羽生善治二冠(46)を筆頭に、森内九段、将棋連盟会長を務める佐藤康光九段(47)ら、デビューした10代、20代前半からタイトルを獲得、名人戦・順位戦の上位リーグ入りするなど、将棋界のトップを走り続けている、まさに黄金世代。ここ2、3年は徐々に20代半ばの実力者がタイトル戦などで次々と挑戦し、世代交代に波も押し寄せている。
藤井四段はAbemaTV(アベマTV)で行われた非公式の特別対局企画「炎の七番勝負」で、羽生二冠、佐藤九段に勝利していた。同局では藤井四段を含む7人の若手棋士と、森内九段らトップ棋士7人がチーム戦で戦う「若手VSトップ棋士 魂の七番勝負」の放送が予定されている。
(C)AbemaTV