(“中国の武尊”ワンとの防衛戦に気合い充分の武尊)
新生K-1最大のスター、フェザー級王者の武尊が、9.18さいたま大会で初防衛戦を行なう。
武尊にとって「初防衛戦」はKrush -58kg、K-1スーパー・バンタム級に続いて3度目の経験となる。Krushでは負傷、K-1スーパー・バンタム級ではダウンを喫するなど、勝っているとはいえ苦い思い出もある初防衛戦。「ベルトは獲るより守るほうが難しい」と言われ、独自の緊張感があるのだろう。
それが分かっているからか、武尊は試合前日の記者会見で「守る試合はしない」とキッパリ。「僕がやりたいことをやる」と言い、「それはある意味、趣味です」とも。自分が誰よりも試合を楽しむ。そのことで「過去最高のパフォーマンスを見せられる」と武尊。自分が楽しむための試合とは、つまり徹底的に倒しにいく試合だ。
対戦相手は“中国の武尊”と呼ばれるワン・ジュングァン。武尊も認めるほどのアグレッシブな選手だが、会見では「エキサイティングな試合を」としながらも「テクニックを見てほしい」と意外なコメントも。ベルトを奪うため、勝負に徹するということか。打ち合いを求める武尊に「ガードやテクニックを練習してきましたが、試合になったら殴り合うでしょう」とも語っており、試合が始まるまでどんな闘いになるかは分からない。
とはいえ、武尊がやることは一つ。「年間全試合KO」を有言実行すべく倒すだけだ。目標は防衛ではなく、あくまでK-1をもっと大きくすること。その野望の大きさが、試合ぶりにも表れることだろう。
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