第30期竜王戦七番勝負の第2局が10月28、29日、岩手県大船渡市の大船渡市民文化会館で行われ、挑戦者の羽生善治棋聖(47)が渡辺明竜王(33)に勝利した。第1局に続く連勝で、七番勝負の成績は2勝0敗に。前人未踏の「永世七冠」達成まで、あと2勝と迫った。
羽生棋聖は今回竜王となれば永世竜王の資格を獲得、8大タイトルのうち今期から加わった叡王を除く7つのタイトルで永世資格を持つ、史上初の「永世七冠」を達成することになる。AbemaTVで解説を務めていた藤井猛九段も「羽生さんはここ最近では一番の将棋」と絶賛する内容での快勝だった。
羽生棋聖と渡辺竜王の対戦成績は計71局を数え、羽生棋聖の37勝、渡辺竜王の34勝。一時は羽生棋聖が劣勢だったが、この日を含めて直近では、羽生棋聖が6連勝となった。竜王戦七番勝負は持ち時間が各8時間の2日制。次戦の第3局は11月4、5日に前橋市の臨江閣で行われる。AbemaTVでは、今回の七番勝負を対局開始から終了まで生中継する。
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