この一年、格闘技界で最も知名度を上げた選手といえば、やはり那須川天心だろう。まだ10代ながらとてつもなくハイレベルな、無敗の“神童”。その強さはこれまでにもキックファンにはよく知られていたが、昨年末のRIZIN参戦によって全国区になったと言える。
RIZINでのMMAデビューからして、自ら望んでの「中1日2連戦」という破天荒なもの。今年に入るとKNOCK OUTで元ボクシング王者のタイ人をパンチでKO、保持する世界王座の防衛、RIZINでは才賀紀左衛門とミックスルールで対戦など、休む間もなく試合を重ね、そのたびにインパクトを残してきた。10月のRIZIN福岡大会では大会セミファイナルに登場、それも地上波生中継である。