将棋の羽生善治棋聖(47)が11月29日、順位戦A級7回戦で渡辺明竜王(33)に勝利し、5勝目を挙げた。羽生棋聖は現在、渡辺竜王と竜王戦七番勝負で対戦中。3勝1敗と、通算7期目となる竜王のタイトルに王手をかけているだけに、次回の第5局(12月4、5日)を前に弾みをつけた。
羽生棋聖と渡辺竜王の対戦は、今回で通算74局目。この日を終えて羽生棋聖の39勝、渡辺竜王を35勝となった。羽生棋聖は開催中の竜王戦七番勝負でタイトルを奪取すると、通算7期となり「永世竜王」の資格を取得。永世称号がない叡王を除く他の6つのタイトルと合わせて、史上初の「永世七冠」を達成するか、将棋界内外で大きな注目を集めている。