国民栄誉賞の受賞が決まった将棋の羽生善治竜王(47)が1月5日、東京・渋谷区の将棋会館で記者会見し、「私個人の棋士の活動というより、将棋の伝統的な世界における長年の歴史の積み重ねを合わせて評価していただけたと思っています」と語った。
 羽生竜王は昨年12月に竜王のタイトルを獲得。史上初の「永世七冠」を達成すると、その後に政府が国民栄誉賞を検討していると明らかにしていた。この日、正式に連絡を受けた羽生竜王は、国民栄誉賞については「最初にイメージするのは野球の王監督。ちょうど私が小学生くらいのころに、ホームラン記録が出るかどうかで、非常に騒がれていた時期でした。まさか自分自身がそういう賞をいただけるようになるとは夢にも思っていなかったので、本当に今回の出来事は驚いていて、同時にありがたいなと思っています」と、“世界の王”の名を挙げた。