大相撲初場所、三日目に横綱・稀勢の里に勝った逸ノ城は、今の“スー女(すーじょ)”と呼ばれる女性ファンが牽引する相撲ブームの起爆剤、火付け役となった人だ。
 思い返せば2013年7月場所、まだ相撲界に入って半年も経たないザンバラ髪で美丈夫の遠藤と、エジプト出身の筋骨たくましい21歳の大砂嵐が同時に十両に昇進。新しいスターの誕生に相撲界は沸き、若い女性たちが「あれっ?」と目を向け始めた。2011年10月から始まった、相撲協会のツイッターにアップされた力士たちの写真に注目が集まり出したのも、この頃だ。