<大相撲初場所>◇九日目◇1月22日◇両国国技館
4場所連続休場から復帰した横綱・鶴竜(井筒)が、結びの一番で前頭四枚目・荒鷲(峰崎)との取組に寄り切りで完勝、初日からの連勝を「9」に伸ばし、唯一の全勝を守った。
好調な取組を続ける鶴竜は、立合いで左上手を浅く引くと、右の前まわしも引き、低く頭をつける理想的な形。荒鷲にまるで何もさせない横綱相撲だった。1敗は前頭三枚目・栃ノ心(春日野)、2敗は関脇・御嶽海(出羽海)、前頭十三枚目・大栄翔(追手風)となり、鶴竜が2016年十一月場所以来の優勝に向けて、さらに前進した。
AbemaTVで解説した元大関・栃東の玉ノ井親方は「厳しかった。左の上手が速かった。だんだんペースアップをしてきている相撲に見えます。一人横綱の責任もありますから。優勝も意識しているでしょう」と高く評価。ゲストで出演していた格闘家の武尊は「これぞ横綱というか、格闘技でいう絶対王者という感じ」と、絶対的な強さにため息をついていた。
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