人気麻雀プロとして、多忙な日々を送る村上淳。昨年はゲスト仕事を半減してまで、プロ同士で行っているふたつの勉強会に加え、RTD出場選手と最高位戦日本プロ麻雀協会Aリーグ所属選手の研究に多くの時間を割いた。その結果、3年ぶり3度目となる最高位にも返り咲いた。緻密を極める勉強法と悲願のRTDリーグタイトル獲得に向けた思いを聞いた。
 「『リーチしてツモる』これまで磨き上げてきた戦い方を変えるつもりはありません」。昨年、第42期最高位に返り咲いた村上淳の言葉だ。誰にでも出来ることと思われがちだが「読みの精度」が高くなければ、絶対に勝てない打法でもある。最優先事項はテンパイではなく、ツモれる牌は何なのか。この打法は、仮にヤミテンが入ったと感じれば、すぐさまオリを選択する。要は守備もしっかりしていなければ、村上が追い求める鳴きの少ない麻雀は通用しないからだ。