将棋の中学生棋士・藤井聡太四段(15)が2月1日、順位戦C級2組9回戦で梶浦宏孝四段(22)との対局に勝利し、同級で無傷の9連勝を飾り、来期のC級1組への昇級を決めた。規定により藤井四段は五段に昇段が決定し、史上初の「中学生五段」が誕生した。
 藤井四段は前日までC級2組で8連勝していたが、この日の勝利で1局を残し9勝1敗以上の成績が確定。最終局で敗戦しても、50人中上位3人の昇級枠に入るため、この日の対局で昇級が確定した。中学生棋士によるC級2組初挑戦で昇級を果たす「一期抜け」は、中学生初のプロ棋士となった加藤一二三九段(78)以来の快挙。対局を終えた藤井四段は「順位戦では1年間、昇級を目指して戦ってきたので、それを果たせてよかったです」とコメントした。