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(試合後半は激しい気持ちのぶつかり合いに)

長州力プロデュース興行(1月14日、後楽園ホール)のメインで長州、飯伏幸太とチームを結成したものの、長州をキレさせ、痛烈なダメ出しを食らった伊橋剛太が、その日以来の試合を行なった。

2月3日、所属するDDTの練馬Coconeriホール大会。長州興行の直後は奮起を誓っていた伊橋だが、その後、意気消沈し、決まっていた試合も辞退を申し出ていた。そこへ名乗りを挙げたのが大家。記者会見で長州に「お前がプロデュースしたんだろ!」と怒りのメッセージを熱弁。さらに伊橋の根性を叩き直すと対戦相手を買って出た。

練習こそしていたものの、試合直前まで出場するかどうか悩んでいたという伊橋は、沈痛な面持ちで練馬のリングへ。試合が始まっても、なかなか闘志に火がつかない。

そんな伊橋に、大家は叱咤激励するような猛攻。伊橋もしだいに激しい攻撃を見せるようになっていった。気持ちを確かめるように両者エルボー、さらに張り手を真っ向から打ち合い、そこから大家が頭突き。そして炎のスピアでトドメを刺した。

試合後の大家は「俺は長州力と同じくらい伊橋、お前にもムカついてる!」と伊橋に詰め寄る。しかし今回の試合は「頑張ったじゃねえか!」と認め「俺たちみたいなもんは頑張って頑張って、頑張り続けるしかねえんだ! 俺はお前にめちゃくちゃ期待している!」。

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(伊橋に熱い檄を飛ばした大家)

そして「俺の権限で」として、2月6日のDDT男性客限定興行『野郎Z』(新木場1st RING)のメインイベントに伊橋を起用すること、さらに元メジャー団体所属の選手との五番勝負を伊橋に課すことを宣言した。

「もったいない話です! ありがとうございます!」と伊橋。インタビュースペースでも「もうやるしかない。期待してくれた大家さんに恥をかかせるわけにはいかない。頑張れと言ってくれたファンのみなさんは裏切れない」と気合いを入れ直した。

もともとコミカルな試合を得意としていた伊橋だが、これからどう変化していくのか。長州力のダメ出しという思いもよらぬ出来事から、一人の選手の人生が大きく変わろうとしている。

文・橋本宗洋

(C)DDTプロレスリング

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