大相撲の本場所が15日制に定着したのは昭和24年夏場所から。ほとんどの関取衆は「15日間は長い」と口をそろえる。考えてみれば、15日間連続で試合をする個人競技は相撲ぐらいなもの。格闘技系の試合はいくら人気興行であったとしても選手のコンディションを考慮すれば、月に一度が限界だろう。ゴルフのトーナメントもせいぜい3~4日といったところだ。防具を身につけることなく行うコンタクトスポーツでありながら、15日間連続して相撲を取り続ける力士がいかに過酷な環境下で戦っているのかが分かろうものである。自身よりはるかに大きな相手と毎日対峙している幕内の石浦は以前、こんなことを言っていた。