<大相撲大阪場所>◇十四日目◇3月24日◇エディオンアリーナ大阪
横綱・鶴竜(井筒)が、結びの一番で大関・豪栄道(境川)をはたき込みで下し13勝1敗として、25日の千秋楽を前に、2016年九州場所以来4度目の幕内最高優勝を果たした。
鶴竜は初日から11連勝すると、十二日目には栃ノ心に敗れたものの、十三日目で優勝を争っていた平幕・魁聖にも圧勝。この日は豪栄道に立ち合いから押し込まれたものの、粘りのはたき込みで勝利した。3人いる横綱のうち白鵬、稀勢の里が相次いで場所直前に休場を発表するなど、場所前から“荒れた春場所”となったが、場所中では一人横綱として際どい相撲が続いた時でも白星を重ね、見事に横綱の責任と優勝を同時に果たした。
一時は引退もささやかれてからの復活劇だ。2017年の夏場所では左足を痛め休場。その後もけがが続き4場所連続で休場となると、2018年初場所では横綱として進退がかかる場所として出場していた。初日から10連勝したものの11勝4敗で初場所を終えると、千秋楽で右手指を負傷。それでも大阪場所には強行出場し、連日テーピングで指を固めての取組だったが、静かなる横綱は満身創痍でも力強かった。
AbemaTVでは、大相撲大阪場所の模様を序ノ口から結びの一番まで、全取組を生中継している。
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