現在のスー女ブームの立役者にして、その姿に、その相撲に、今や女も男も惚れ惚れする世にも美しきおすもうさん、遠藤が今場所での勝ち越し、大活躍で、いよいよ来場所の三役昇進が実現する。
三役とは横綱に続く大関-関脇-小結の”役付き”のこと。小結、関脇と上がって、大関が狙えるのだ。
遠藤は2013年七月場所でザンバラ髪の初々しい姿のまま十両優勝、九月場所からは幕内力士となり、TVの情報番組やネット界で注目の人に。相撲を日頃あまり見ていなかった人も「遠藤って誰?」「遠藤って美しい」とワイワイ話題にし始めた。
この人気を盛り上げようと、相撲協会が遠藤にお姫様抱っこをしてもらえる企画を立ててツイッターで募集をかけると、当時としては破格の8132人が応募(今なら10万人超え必須?)。6人の女性が夢気分を味わって抱っこされる写真がネットに一斉に載ると、話題はさらに膨らんだ。
もちろん、実力もどんどん上向きに。怪我に悩まされながらも翌2014年三月場所には前頭筆頭(三役の次の地位)にまで上りつめ、このまま大関に一直線?の期待も高まり、思えばこの頃がスー女ブーム第一波の到来だった。
さすれば登場するのが、世のいい男をいち早く紹介し、ブームを大きく盛り上げてきた雑誌「an・an」(マガジンハウス)。かつてキムタクも「an・an」の“いい男No.1”に選ばれ続けることで、そのステイタスを確立した。その「an・an」が2014年七月場所当時に「スポーツ王子」という企画で、人気のフィギュア・スケート界の王子たちと並んで、遠藤をスポーツ王子に認定。インタビューを掲載していた。
その企画を担当した、スー女歴30年以上のエディター/ライターの古屋美枝さんは「遠藤がan・anに掲載されたのは、もちろんイケメンだからです。an・anがスポーツ選手を紹介するのは稀で、かなりイケメンで話題の人でないと難しいですから」という。遠藤はan・anお墨付きのイケメンなのだ!
古屋さんは遠藤の魅力を「あでやかな着物姿が美しく、殊に雨の日の番傘姿は必見です。もちろん土俵の上の美しさ! 相撲の巧さ! 右廻しをとったら『よし!』と期待させてくれます。あと、四股の綺麗なところも見て欲しいです」と語る。
実際に話した遠藤は「無口な印象があったのに、明るく饒舌。カメラマンさんが『笑顔でお願いします』とカメラを向けたとき、自ら声に出して『ニコッ』と言って笑ってくれたのには、キュン死するかと思いました(笑)」なんだとか! 日本中にキュン死したいファン、山盛りだろう。
2015年三月場所で左ひざに大怪我を負ってしまい、本人は怪我とうまく付き合いつつ土俵に立ち続け、その感覚を失うことなく、出来ることと出来ないことを見極めてやっていくという道を選んだ。しかし2017年の夏には左足首を負傷し、そちらは手術することを選んだ。古屋さんは「怪我は重く痛いはずなのに、それを顔に出さず、白いもの(サポーター)もつけないで土俵に上がる。そういう潔さにも引かれます」と、プロなアスリート遠藤の姿を賞賛する。
来場所、三役に昇進すれば、当然、次は「大関に」とその声は高まるだろう。もちろんスー女も、「怪我をせず、古傷をこれ以上悪くしないで長くいい相撲を取り続けて欲しいという願いだけ……と思っていましたが、三役となると、もっと上で取る姿が見たい!と欲が膨らみます。うまい相撲で上位をバッタバタと倒す遠藤を見られたら、最高ですね」(古屋)と、今から胸高鳴らせ、空を見上げて手をあわせ、遠藤のさらなる昇進を祈る。それにしても相撲協会はお姫様抱っこ、応援シート(席)、ちゃんこ、顔ハメと遠藤企画を続々繰り出してきたが、いざ大関となったら、何を出してくるだろう? 大関遠藤にふさわしい華麗でファンがワクワクする企画、今から楽しみにしてます!【和田静香】
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