日本将棋連盟は4月2日、活躍した棋士たちを表彰する「将棋大賞」の2017年度の選考会を行い、羽生善治竜王(47)がMVPに当たる「最優秀棋士賞」に決定した。また、中学生棋士として活躍した藤井聡太六段(15)は特別賞と新人賞に決まった。羽生竜王の最優秀棋士賞は22回目。
羽生竜王は昨年12月に竜王のタイトルを獲得し、8つあるタイトルのうち永世称号がある7つすべてで資格を獲得する「永世七冠」を達成。また2月には将棋界としては初めて、国民栄誉賞を受賞した。2017年度の成績は54局で32勝22敗、勝率0.5925で王位、王座のタイトルを失ったが、棋聖のタイトル10連覇や竜王位の獲得など、8大タイトルのうち半分の4つのタイトル戦に登場する活躍。順位戦A級のプレーオフも制し、2年ぶりの名人挑戦も決めていた。