元ロサンゼルスドジャース日本担当で、現アリゾナダイヤモンドバックス顧問を務める元スカウトの小島圭市氏(49)が、日米で話題の打撃理論「フライボール革命」について、「広めた人はすぐにドジャースに引っ張られた」と、秘話を披露した。
![メジャーリーグ顧問・小島氏、日米で話題のフライボール革命に「広めた人はすぐにドジャースに引っ張られた」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/a/0/724w/img_a01023be51814736286cc4f502f5b14b653048.jpg)
小島氏は4月29日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継に解説で登場。「アウトになるならフライ」と、打球に角度をつける打撃理論、フライボール革命についての話題が出ると「アメリカにはバッティングセンターが多いんですけど、そこの指導者から始まったものです」と説明を始めた。
もともとロサンゼルスのバッティングセンターを経営していた2人が考え出した打撃理論で「2人がそうやって打ったらどうだろうと思ってやってみたら成功して、広まっていったんです。(センターの)経営者はすぐにメジャーリーグのドジャースに2人と引っ張られて。そうしたら2人の選手がメジャーで30本、40本のホームランを打つようになった。メジャーリーグの中からじゃなくて、外から入ってきた(理論)」と付け加えた。
フライボール革命は、ボールのやや下の部分にバットを当てることで、打球角度をつけて飛ばすというもの。ゴロになる確率が減ることでヒットの率も上がるという。「(実践するのは)非常に難しいです。まだ始まったばかり(の指導法)なので、5年や10年は見ないとわからないのではと思います」と、今後の選手の結果で判断するという冷静な見解だった。
この日、ともに解説していた元プロ野球の強打者・広澤克実氏(56)は「選手としてステップアップしようと思うなら、ゴロではなく最低でもライナーじゃないとだめだと思う。プロでも(打球角度で)22度、25度くらいを打つ練習しかしていない」と持論を展開していた。
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