16日に行われた大相撲夏場所四日目、前頭七枚目の竜電(高田川)と前頭八枚目・嘉風(尾車)の一番。土俵下に寄り倒された竜電の後ろからまわしに手をかけ、土俵上に送る貴乃花親方の姿に、視聴者から「その優しさにキュンとした」という声が上がった。
 まずは午後4時、幕内の取組が始まる頃に審判員である貴乃花親方が姿を現すと、館内に突如、拍手と歓声が沸き起こった。
 このシーンにAbemaTVで解説を務めていた元前頭・大碇の甲山親方は、「以前は審判部長でしたから、十両以上しか審判として座りませんでした。しかし今では、貴乃花親方が序ノ口から審判員として土俵下に座ることもあります。ファンとしては、力士の取組より、親方の方が気になってしまうのも仕方ありませんね」と、貴乃花親方の人気ぶりに改めて理解を示した。