春場所千秋楽、逸ノ城を取り切って勝ち星を2ケタに乗せた関脇栃ノ心に対し、八角理事長は大関取りについて記者から見解を求められると「当然、そういう場所になってくるでしょう」と夏場所が“大関リーチ”の場所になることを明言した。
昨今、大関取りの目安は「三役で3場所合計33勝以上」とされている。栃ノ心は初場所で14勝の優勝、先場所は関脇で10勝の星を挙げており、2場所合計で24勝。夏場所は数字の上では9勝で“ノルマ”達成となるが、現実的には10勝が最低ラインになるだろう。また、初場所は平幕であったにもかかわらず、大関取りの起点の場所と位置づけられたのは、三役陣と対戦相手が変わらない状況でのハイレベルの勝ち星による優勝が評価されてのものだ。