前頭二枚目・阿炎(錣山)、その取組と言動が本場所を盛り上げている。
阿炎といえば、三賞受賞の際にテレビカメラに向かってピースサインをし、物議を醸した力士だ。昔から大相撲を観てきた相撲ファンからすれば「今どきの子」「現代っ子」という捉え方になってしまうだろうが、本人は「そう言う人たちだって、現代に生きているうえでは現代っ子」という考えを持っている。
阿炎は、自分なりに力士としての見え方を考えている。SNSの使い方に関しても、若い衆が力士らしからぬ使い方をしていることに対して「かっこ悪く見える使い方はしない方がいい」と言い切った。今では代名詞となった「綺麗に脚の上がる四股」にこだわるのも、最初は後援会の人からのひと言だったが、「観客が喜ぶ」という理由で続けている。