<大相撲夏場所>◇十日目◇5月22日◇両国国技館
 関脇・栃ノ心(春日野)が、自分より21キロ重い190キロの前頭四枚目・千代大龍(九重)を浮かす脅威の圧力で、全く危なげなく10連勝を飾った。
 迫力十分の立ち合いから右上手のまわしを引くと、そのまま力強い寄りを見せると、巨漢の千代大龍の体が、一瞬フワリ。そのまま土俵際まで運ぶと、万全の体勢で寄り切る余裕を見せるほどの完勝だった。大関取りの最低ラインと見られた10勝を悠々とクリアし、優勝争いの主役の座も守った。