両手がザバッとすくった塩を思い切り高く高く撒く、今場所これまで7勝と好調の十両・照強は、取組前の塩撒きでも相撲ファンを沸かせている。
 土俵に塩を撒くのは、土俵の邪気を払い、清めるため。また精製されてない粗塩を使うため、緊張で手に汗をかいたりしたとき、それを拭う役目も果たすんだとか。
 かつて塩撒きで有名になった力士というと、水戸泉(現・錦戸親方)。1回に600グラムも撒くという華麗で大胆な塩撒きは、イギリス巡業(1991年)の折に「ソルト・シェイカー」と紹介され、その名前が日本でも定着した。