将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(15)が6月5日、石田直裕五段と竜王戦5組ランキング戦決勝に勝利し、昨年の6組優勝に続き2年連続で優勝、賞金155万円とともに決勝トーナメント進出を決めた。
高校に進学した今年度、6戦全勝を好調の藤井七段は、この日も持ち時間各5時間という長時間の対局でも集中力を切らさず、得意の終盤でも実力を発揮。同じく今年度3戦3勝と好調だった石田五段に快勝した。これで進学後の連勝も「7」となった。
これで藤井七段は決勝トーナメント1回戦で、6組優勝の都成竜馬五段(28)と1回戦で対局することが決定。各組の上位成績者による変則トーナメントを勝ち抜けば、羽生善治竜王(47)への挑戦権が得られる。対局後に藤井七段は「前期に続いて決勝トーナメントに進むことができたので、前期の経験をいかしたいと思います。前期は2回戦で敗れてしまったので、さらに上を目指したいという気持ちです」とコメントした。
竜王戦のランキング戦は、どの組からでも決勝トーナメントには進出ができるが、上位組になるほど複数の棋士が進出できる、トーナメントの後半から出場できるなど、挑戦権獲得には優位になる。藤井七段は途中で敗れた場合、来期は4組での出場となる。
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