アイドルグループSKE48の鎌田菜月の「将棋ガール」ぶりが、さらに加速している。2年半ほど前から始めた将棋は、当初からアプリなどで楽しんでいたが、最近では第一人者の羽生善治竜王、同じ名古屋出身の天才・藤井聡太七段のほか、活躍する棋士たちのインタビュー記事まで読み込むほどになった。「将棋の強さだけじゃなくて、人として魅力がある方に憧れますね」と、もはや上級将棋ファンの域だ。
インタビュー取材時、将棋界を知る人が聞けば「あ、この人は知っているな」と思わせる言葉が、次々と飛び出してきた。「藤井さん、あっと言う間に七段になられて『ほーっ!』ってびっくりしましたよ!」。ここまでは世に言う「にわかファン」でも言える。ところが「これで新人王戦から出てしまいましたね。もう出場できないのかと思うと、衝撃ですね」と続けた。これは昨年、まだ四段だった藤井七段が、昇段したことで若手棋士を中心とした棋戦、新人王戦の出場資格から出てしまった(資格の1つに六段以下がある)ことを説明している。ファンでも把握していない人も多い若手棋戦の参加資格を知っているだけでも、相当なものだ。