将棋好きで知られるお笑いコンビ・フルーツポンチの村上健志が、将棋番組の魅力について「棋士の方の人間模様がおもしろいですね」と、戦っている棋士だけでなく、長い対局を見るファンを飽きさせないようにとトークを繰り広げる棋士の話術をポイントに挙げた。芸人同士で頻繁に将棋を指す村上に、観て楽しむ“観る将”としての、深く話を聞いた。
 長いものとなれば10時間を超える将棋の対局。この長い時間を解説、聞き手が盤上の説明だけでなく、いろいろな話を紹介していく。村上は「橋本(崇載)八段とか、見ていておもしろいですよね。難しい将棋だと『わかんない』とか言っちゃうし(笑)正直、プロの方の対局なんて、僕らは見ても理解するのは無理なんですけど、お話とかずっと聞いていられるんですよね」と、もはや棋士によるトーク番組を楽しむかのようだ。「いつかの対局で、師匠が弟子のタイトル戦を解説していたんですよ。弟子にすごく思い入れがあるのに、どんどん劣勢になっちゃって。でも優劣を言う時に弟子に甘めに言っていて。人間味があっておもしろいですよね」と、コンピューターばりの頭脳を持つ棋士たちが見せる人間っぽさが楽しいという。