次々と最年少記録を塗り替える将棋の藤井聡太七段(15)が、あまりの昇段の早さに、数々の名棋士たちが登竜門として戦ってきた棋戦に出場できない事態が起きている。
将棋界には「竜王」「名人」といった、いわゆる8大タイトル戦のほかにも、一般棋戦と呼ばれる大会がいくつもある。藤井七段が優勝したことで大きな話題になった「朝日杯将棋オープン戦」は、若手からベテランまで全棋士が参加している。NHK杯(NHK)、銀河戦(囲碁・将棋チャンネル)など、放送対局がベースになっているものもあれば、将棋日本シリーズのようにタイトルホルダーや選抜された棋士のみで戦うものもある。さらに、デビュー間もない棋士たちの活躍の場となっているのが新人王戦、上州YAMADAチャレンジ杯、加古川青流戦といった「若手棋戦」だ。