6月9日に行われた横浜DeNA対日本ハム2回戦で、4対3と接線を制した横浜DeNAラミレス監督が、決勝打を含む4安打に、内野安打で二塁から生還する“神走塁”を見せたルーキー神里について「彼以外なら他の全員アウト」と脱帽した。
2番ライトで先発出場した神里は第1打席に見事な流し打ちでレフト前ヒットを放つと、第2打席にもレフト前。さらに第3打席ではライトフェンス直撃のツーベース、第4打席は決勝打となる左中間へのツーベースと大当たりした。一時はプロの壁にぶつかり三振が目立った神里の活躍に、ラミレス監督も「見ているとルーキーとは思えないほどいい選手。12盗塁、3ホームラン、9打点。どんどん積み上げていけばいい数字になると思う」と高く評価した。
打撃成績以上に指揮官が絶賛したのが、入団以来高く評価されている走塁だ。5回2死二、三塁の場面で二塁走者だった神里は、筒香が放った二塁への内野安打で日本ハム横尾がもたつく間に、一気に生還。俊足だけでなく、キャッチャー鶴岡のタッチを見事にかいくぐっての走塁だっただけに「彼以外なら他の全員アウトだと思えるほどの走塁だった。相手のミスにつけこむとはそういうこと。迷いなくホームまで帰って来てくれた」と脱帽した。
この“神走塁”に神里本人は試合後、「（本塁に）行く気だったし、コーチャーも回してたので。送球それたのでまあうまく回り込めたかなと思う。（止まる選択肢は）なかったですね。センター前のつもりなんで」と、確信を持っての走塁だったと明かした。「打撃は水もの」と言われる野球の世界で、不調がないと言われるのが守備と走塁。球界トップクラスの走力を誇る神里の足は、上位浮上を目指すチームにとって、これからも必要な大きな武器となりそうだ。
（C）AbemaTV
