ボクシングの元WBC世界フライ級王者・内藤大助が、将棋界の第一人者・羽生善治竜王の着想から誕生した超速将棋に挑戦し「慌てるよ!頭の回転を速くしないと!」と舌を巻いた。世界のハードパンチャーが繰り出す高速ジャブを、トリッキーな動きでかわしてきた内藤だったが、あっという間に決着がつく超早指しに大慌てだった。

 内藤が挑戦したのは、羽生竜王の着想をヒントに、チェスで用いられる「フィッシャーモード」をベースとしてた独自ルールのもの。持ち時間は各5分で、1手あたり5秒が加算される。迷わない手の時にはどんどん指して時間を貯め、悩みどころでじっくり使うというのが、基本戦術となる。序盤の駒組みまではスムーズに指し進めた内藤だったが、戦闘開始となると、どんどん減る持ち時間に四苦八苦。「これは頭の回転がよくないとダメだね。達人みたいな人は、たくさんの子ども相手に(他面指しで)パチパチとやっているじゃないですか。すごいですよね」と、まさに秒速で指せる棋士たちの実力を想像した。

 少年時代から家族の影響もあり、将棋には親しんできた。最近では「移動する車の中でもアプリでしょっちゅうやっています」と楽しんでいる。「本当にいい時間つぶしになるし、ストレス発散にもなりますよ。将棋好きとか、昔は少し暗いイメージなんかあったけど、最近は藤井聡太さんとか、ひふみんさん(加藤一二三九段)が出てきて、ブームが来ていますからね」と、とにかく楽しげだ。

 6月17日からは、この日体験した超速で勝負がつく「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」の放送がスタート。羽生竜王はもちろん、注目の藤井聡太七段やベテラン、若手の実力者、計14人が登場する。1局30分ほどで決着するルールに「サクサク進むのがおもしろいと思いますね。テンポがいいですよ。このルールのために、棋士の人もトレーニングをしないといけないかもしれませんね」と大賛成。「パッと聞いて、若い人が有利だと思うけど、そこは自分と同じ40代の羽生さんに勝ってほしいなあ。中年の星ですから。まだまだ活躍してほしいですよ」と期待していた。

◆AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治 将棋界で初めて7つのタイトルで永世称号の資格を得る「永世七冠」を達成した羽生善治竜王が着想した、独自のルールで行われる超早指し戦によるトーナメント。持ち時間は各5分で、1手指すごとに5秒が加算される。羽生竜王が趣味とするチェスの「フィッシャールール」がベースになっている。1回の顔合わせで先に2勝した方が勝ち上がる三番勝負。予選は藤井聡太七段が登場するA組からC組まで各4人が参加し、各組2人が決勝トーナメントへ。シードの羽生竜王、久保利明王将を加えた8人で、最速・最強の座を争う。

(C)AbemaTV

▶6/17 20:00~ 第1回AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治 #1-1

第1回AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治 | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
第1回AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治 | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
出演者は、<予選A組>、藤井聡太七段、近藤誠也五…です。