
横浜DeNAが誇ってきた中継ぎ陣の綻びが止まらない。
3日に行われた対巨人12回戦は、4回に飛び出した伏兵・柴田の3号2ランで横浜DeNAが2点を先制するも、好投を続けていた先発・バリオスが6回裏に巨人・坂本に同点2ランを許した。7回表には桑原、ソトのタイムリーで2点を勝ち越すなど、野手陣も意地を見せたが、バリオスの後を受けた中継ぎ陣が踏ん張り切れずに結果は5対6。痛い星を落とす形となったチームは、今季ワーストタイとなる借金6になった。
「このままでは中継ぎ陣が潰れる」
この状況を以前から心配していた人物がいる。98年の日本一を捕手として牽引したOBで、現在は野球解説者を務める谷繁元信氏だ。
「ラミレス監督の方針であり、早めの継投策が悪いということではない」と前置きをした谷繁氏は、捕手、監督経験を踏まえて次のように持論を述べ、チームに提言をした。
「今シーズンの先発陣の状況や球数を考慮すれば、中6日ではなく、中5日でフルに稼働してもらえばいい。このまま中継ぎ陣を酷使すれば“しわ寄せ”によって潰れるのは必至。この状況を回避するために中継ぎを二手に分け、ローテーションを組めばいいんです。球数やイニングなどを勘案しながら、多くても3連投まで。4日目はブルペンでも完全ノースローを約束事としながら疲労度合をコントロールしていく。でなければ、シーズン後半を戦えなくなる」
昨日登板した中継ぎ陣に関して、三嶋の登板数は30試合、三上に関しては33試合を数え、いずれも30試合を超えている(田中は4試合。ちなみに昨日登板の無かったエスコバー、砂田ともに34試合)。オールスター・ブレークまで今日を含めて8連戦が続く。ラミレス監督はさらに難しい舵取りを担うことになる。
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