7月8日から始まる名古屋場所に向け、各力士たちの稽古は最終調整の段階に入っている。場所前は新大関栃ノ心を差し置き、7場所連続休場中の横綱稀勢の里の動向に多くの注目が集まった。九重部屋へ出稽古に出向いた2日は白鵬と“遭遇”。図らずも横綱同士の三番稽古となり、計10番を取った。内容的には白鵬の圧勝も「目が覚めた感じがする。(初日までを)しっかりやる」と稀勢の里にとっても収穫のある稽古だったに違いない。だからといって、必ずしも今場所の出場に結びつくわけではない。6月29、30日に行われた二所一門の連合稽古では通常、対戦が組まれることのない格下力士を稽古相手に指名。7月1日は休養日に充てるなど、この時期にしては稽古不足は否めず、さらに先を見据えているようにも思える。