将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(15)が7月6日、王座戦挑戦者決勝トーナメント準決勝で斎藤慎太郎七段(25)に103手で敗れ、準決勝での敗退が決まった。史上最年少でのタイトル挑戦記録まであと2勝と迫っていたが、通算勝率7割近い数字を誇る斎藤七段の前に、苦杯をなめた。
 前日まで94局(未公開のテレビ対局を除く)で81勝13敗、勝率.862を誇る藤井七段と、184勝82敗で勝率.692の斎藤七段という、全棋士の中でも指折りの高勝率を誇る2人の対局は、終盤まで先手番の斎藤七段が着実にリードを広げる展開に。“西の王子”の異名を持つ斎藤七段が“西の天才”藤井七段に、先輩の意地を見せた。対局後、藤井七段は「ここで敗れてしまったのは自分の力不足ですが、収穫もあったと思うので、それを力にして頑張りたいと思います」と語った。