元前頭の若兎馬が、史上最多8人で行われた2001年の名古屋場所で行われた8人による十両の優勝決定戦について、「史上最低の決定戦と呼ばれました」と当時を懐かしんだ。
 若兎馬は7月8日、AbemaTVの相撲中継に解説として登場。1993年三月場所に初土俵を踏み、最高位では前頭十一枚目まで上がったが、名古屋場所の思い出を聞かれると、即座に十両時代に経験した優勝決定戦について語り出した。
 若兎馬が十両2場所目で迎えた名古屋場所は、十両が大混戦。15日間を終えて9勝6敗で8人が並ぶという、史上最も低い成績での優勝決定戦が行われることになった。当時の様子について聞かれると「8人の中には寺尾関とか、武雄山とか、今親方をやられているような方がいましたね。まず8人入場して、くじを引いたんですけど、あっちに行ってこっちに行ってと、東西に移動するのが大変でしたね」と笑った。結果は地元愛知の武雄山が優勝。「僕もいい経験になりました」と、荒れる名古屋場所らしいレアケースを思い起こしていた。