努力か、才能か―。どんな世界でも必ず議論される永遠の命題である。現在、棋士という職業について、答えを探る鍵を握っているのは永瀬拓矢七段(25)だろう。彼は断言しているからだ。「将棋に才能は必要ない。必要なのは努力です」と。
 持ち時間各5分、1手指すごとに5秒が加算される「フィッシャールール」を採用した将棋の超早指し棋戦「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」は、今まで将棋に興味のなかったような人でも没頭できる可能性を秘めた新企画だ。理由は、一言で言えば「スピード」。目まぐるしい展開により、退屈する暇さえ与えられないエンターテイメントになっている。