
7月16日に行われている横浜DeNA対ヤクルトの12回戦で、移籍後初スタメンに抜擢された伊藤光捕手(29)が見事な“頭脳プレー”を披露。打ち気にはやるヤクルトのバレンティンを相手に、あえて治療の間を空けることでダブルプレーを奪ってみせた。解説を務める小田幸平氏の完璧な予言ぶりも含めて、視聴者を大いに沸かせ、さらに試合の結果を左右するワンシーンとなった。
4回、無死一塁で迎えたヤクルトの4番・バレンティンとの勝負の場面。横浜DeNAの2番手・武藤が投じた2球目の直球をバレンティンが全力でフルスイング。打球はファールになったものの、振った本人がバランスを崩して倒れるほどのスイングから振り戻したバットが当たってしまったのか、捕手の伊藤が一時、治療にダグアウトへ。
AbemaTVの中継で解説を務めた小田氏は「僕は以前バレンティンのバットが当たってたんこぶができたことがあります。本当に危ないですよ」と解説し、その間、伊藤は一度ベンチに下がる。しかし改めてリプレイを見ると、小田氏も思わず「あれ? そうでもないですね」と言うように直撃しているようには見えない。小田氏はここで「もし武藤のために一度間を取ってわざと下がったんだとしたら、伊藤のファインプレーですね。バレンティンがゲッツーを打つようなことがあれば“ナイスタイム”ということになります」と推測を交えて予言。

すると、プレー再開後にその予言が的中する。バレンティンはボテボテのサードゴロとなり、5-4-3のダブルプレーが成立。あまりのドンピシャぶりに、小田氏も「やっぱり伊藤がキーマンですね。これはやりましたね!」としてやったりの様子。
この流れに対して、視聴者からも「小田さんやべー」「預言者」「メンタリストオダ」と小田氏の予知能力を褒め称えるコメントが数多く寄せられた。また、ヤクルトに傾いた嫌な流れを見事に止めた伊藤のプレーについては「焦らし作戦!」「最高やな!」「伊藤ナイスタイム!」という声が横浜ファンから寄せられ、中にはW杯での“痛がる演技”が話題を呼んだネイマールにかけて「ハマのネイマール」といった新しい“愛称”も提案されていた。
いずれにしても、伊藤の捕手としての経験がチームを助ける場面が増えることを予感させる一連のプレー。今後も伊藤ならではの頭脳プレーが数多く見られることを期待したいところだ。
(C)AbemaTV



