
7月16日の横浜DeNA対ヤクルトの12回戦。横浜DeNAの先発・バリオスが2回に打球が直撃して降板し、必死の継投策でリリーフ陣が無失点リレーを続ける中、伏兵・倉本寿彦内野手(27)が今季第1号となる貴重な先制弾を放った。この一発にAbemaTVの視聴者からは「これぞ最強の9番打者!」という賛辞が寄せられた。
2回に降板したバリオスに代わって緊急登板となった武藤が3回を1安打無失点に抑え、続く須田も1回無失点。6回に4番手としてマウンドに立った加賀は連続ヒットなどで一死二塁・三塁という大ピンチを招くも、ここでヤクルトの山田をサードゴロのダブルプレーに仕留めて何とか無失点で切り抜ける。
そんな流れの中、大仕事をしたのが9番の倉本だ。ピンチを凌いだ裏の攻撃で、ここまでほぼ完璧なピッチングを見せていたヤクルトの先発・小川が投じた2球目のチェンジアップが高めに浮くと、完璧に捉えた打球はライトスタンドへ一直線。貴重な先制ソロホームランとなった。ここぞという場面で生まれた今季第1号に、倉本は少し興奮気味に以下のようにコメントした。
「打ったのはチェンジアップです。スタンドまで行ってくれーと思って走っていました。前のイニング、ダブルプレーでピンチを切り抜けて流れが良かったので、その流れのまま、思い切って振っていきました」
勝利をグッと手繰り寄せるこの一発に、AbemaTVの視聴者も大フィーバー。横浜ファンからは「やばすぎ! 泣きそう」「クララが打った!」「正二塁手発見!」といった声に加えて、「これぞ最強の9番打者!」といった称号まで与えられていた。
しかし試合は9回、守護神・山崎が大誤算。不運も重なり一挙5点を失う大乱調で、その裏の追撃も及ばず2対5。惜しい試合を落としたチームにあって、倉本の一発は、移籍後即スタメンマスクを被った伊藤の活躍と並び、後半戦に向けた明るい収穫といえる。
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