今や日本中の人々がその名を知る天才棋士・藤井聡太七段(16)も、ほんの2年前まではプロ棋士ですらなかった。2016年10月1日、史上最年少の14歳2カ月で四段昇段を決めプロ入りするまでは、棋士養成機関・奨励会の一員だった。当時中学生だった藤井七段にとって、永世七冠を達成し国民栄誉賞も受賞した羽生善治竜王(47)は、文字通り「雲の上の存在」だった。プロ入りからもうすぐ2年。藤井七段が抱く羽生竜王への思い、目指す棋士像とは、どんなものか。