天才棋士・藤井聡太七段(16)の登場により、ここ1、2年で一気に注目度が高まった将棋界が今、群雄割拠の状態に突入している。7月17日に羽生善治竜王(47)から豊島将之棋聖(28)がタイトルを奪取したことで、8つあるタイトルを8人が1つずつ保持する状態になった。1987年10月に当時の7大タイトルを7人が保持する状況があったが、実に31年ぶりの事態。羽生竜王を筆頭にした40代の棋士が2人、佐藤天彦名人(30)ら30代が3人、新タイトルを取った高見泰地叡王(25)ら20代が3人と、世代間の戦いも熾烈になっている。ただ、将棋に普段馴染みがない人にとっては、誰がどれだけ強いのか分かりにくいかもしれない。そこで将棋界初の国民栄誉賞を受賞した誰もが知る第一人者、羽生竜王を基準に、各棋士との対戦成績から状況を考えてみた。